開院して3カ月経過したのを期に、処方薬の見直しを行いました。
患者さんの治り方や眠気などの副作用の程度、薬価、他のお薬と飲み合わせなどを検討しました。
特にお子さんの粉薬は同じ効果の薬でも後発品によっては苦味があったり、水に溶けにくかったりしてしまうようです。
子供達は味覚に正直ですからね。
薬の量もなるべく少なめにならないか、など色々考えさせられます。
謹賀新年
2013.01.07
ジェネリック医薬品
2012.12.25
開発して作られた先発医薬品の特許権がなくなったことにより、各製薬会社が有効成分を同じくして作った後発医薬品、これを「ジェネリック医薬品」といいます。
ですから特許権が切れていない薬には「ジェネリック」がありません。ジェネリックは先発医薬品に比べて値段が安いのがありがたいですね。
さてこのジェネリック医薬品、先発品と有効成分が同一で、投与経路、用法、用量、効能、効果も同じなのですが、ポイントは添加剤が違っていることです。
薬の大きさと質量に関係する乳糖などの賦形剤、硬度や形状を保つデンプンのりなどの結合剤、消化管内での崩壊を促進させるデンプンなどの崩壊剤、粉末の流動性をよくする滑沢剤。
こうした添加剤が違うことから、同じ成分の薬でも人によってはジェネリック医薬品に変更した途端に薬の効果が低くなったり、副作用が出たりすることがたまにあります。また、粉薬では水への溶け易さが違ったり味が違ったりすることも多いので、やはりお子さんの飲みやすさといった事には気を付けたいと思っています。
声が枯れた
2012.12.12
寒くなってきましたね。 風邪をひいて喉が痛い、と受診される方も多くなってきました。 インフルエンザも宗像でも報告が増えてきています。 うがい、手洗いなどできることはやっておきたいですね。 声が枯れた、ということで喉をカメラで見せてもらうと 左側の写真は右の正常な喉と比べて「声帯」がむくれています。![]()
これは「風邪」ではなくて「タバコ」が原因となります。 治療には禁煙と場合によっては手術が必要となります。 タバコはやはり喉にもいろんな影響が出てきます。 医者としてはやはり禁煙をお勧めします。 やめたくてもやめられない!という方は 少しでも手助けができるかもしれませんので 禁煙治療を行っている病院で診察を受けてみてくださいね。
妊娠中に放射線検査を受けてしまったら?
2012.11.28
時折、心配になった妊婦さんから相談を受けることがあります。
一般的に妊婦さんが多量の放射線被曝を受けると胎児に危険が生じることは知られています。その被曝量は合計20rad(医学ではradという単位を使うことが多いです)と定義されており、合計5rad未満の被曝では胎児に悪影響がでるというデータはありません。
日常の診療におけるX線検査の被曝量は、頭部X線・胸部X線は<0.001rad、頭部CTは<0.01rad、腹部CTは2.0~3.0radであり、一般的に妊婦さんにも胎児にも放射線検査での心配はほとんどありません。かといって積極的に検査をお勧めするのではありませんけどね。
当院ではデジタルX線を使用しており、これは、これまでのX線検査より少ない被曝量で検査ができます。少しでも患者様に安心な医療をお届けしていきたいです。
滲出性中耳炎
2012.11.22
急性中耳炎の後に鼓膜の奥に液体が溜まったまま残ってしまうことがあります。
痛みや発熱はありませんが、聞こえが悪い状態になります。
多くの場合は鼻やのどの治療を行い、炎症を抑えてあげることで液体はなくなるのですが
長期間におよぶようであれば鼓膜に穴をあけて液体を取り除いてあげるのがいいでしょう。
左の写真は液体が溜まって鼓膜が青く光っています。
鼓膜麻酔後にレーザーで穴を開けて液体を取り除くときれいな鼓膜の色に戻り、聞こえもよくなります。
点耳薬の使い方
2012.11.09
耳漏れなどに対して飲み薬ではなく点耳薬を処方させてもらうことがあります。 処方する前には説明をさせて頂いていますが、改めてご説明させて頂きます。 1.耳の中の分泌液をできるだけ取り除いてください。 2.手をきれいに洗います。 3.手のひらで薬瓶を握って2~3分温めます。これは冷たい薬を耳の中に入れることでめまいが 起きることがあるのを防ぐためです。 4.悪い方の耳を上にして、横向きになって寝ます。 5.耳たぶを少し後ろに引っぱりながら、点耳薬を5滴ほど滴下します。 ※この時、菌が容器に付かないように容器の先が耳に触れないように気を付けてください。 6.そのまま横を向いたまま、2~3分保ってください。 7.ティッシュなどを耳に当てながら起き上り、耳の外に漏れてきた点持薬をふき取ってください。 耳の中は通院していただいた時にきれいにしていきましょう。
インフルエンザ予防接種始まりました。
2012.11.01
くりた耳鼻咽喉科では11月1日からインフルエンザ予防接種を開始しました。 さて、予防接種にあたり色々な質問を受けましたので、ここでも少しお答えさせて頂きますね。 13歳未満の方は2回目の接種が必要です。 1回目からの間隔は免疫効果を考えると4週間空けるのがいいですが、 2~4週間で2回目接種をしましょう。 ワクチン接種後、腕は揉まずに血が止まる程度に押えるだけでいいでしょう。 揉むとしても数回程度にとどめてください。あまり強く揉むと皮下出血の原因となります。 予防接種当日の入浴は差し支えありません。接種後1時間経過すれば入浴可能です。 最近、他の予防接種を受けた方。それが生ワクチン又はトキソイドの場合は接種翌日から 27日以上間隔を空けてください。 不活化ワクチン又はトキソイドの方は接種翌日から6日以上間隔を空けましょう。 飲酒はワクチン接種後24時間は避けて頂いた方がいいでしょう。 さて当院では予防接種の予約を行っていません。このためお子様に2回目の接種を予約したいとの 問い合わせを多くいただいています。 ご不安も多いと察しますが、現時点では十分量のワクチン数を確保しています。 また、残り接種数をホームページ「お知らせ」上に表示いたします。ご参考ください。
キッズスペース
2012.10.27
授乳中に使用しても問題ないとされる薬剤、適さないとされる薬剤
2012.10.18
「お薬を飲んでしっかり治したいのですが、授乳中なので・・・。」
というお母さんに接することが多くあります。
来院して処置だけで治療をしていくことも可能ですが
お子さんが小さく、なかなか通院することができない、という方も中にはいらっしゃいます。
そういった場合などには、症状のこれ以上の悪化を防ぐためにも
1つの選択肢としてお薬を提案させて頂くことがあります。(絶対に飲みなさい!というものではありません)
そうは言ってもお母さんにはお薬の安全性が非常に気になるところ。
勿論私も細心の注意を払って処方をしていますが
国立成育医療研究センターのホームページに薬剤について詳しく載っていますので
どのお薬が安全性が高いのか、気になるお母さんはご参考に覗かれてみてください。
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/druglist.html
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