妊娠中に放射線検査を受けてしまったら?
2012.11.28 /
時折、心配になった妊婦さんから相談を受けることがあります。
一般的に妊婦さんが多量の放射線被曝を受けると胎児に危険が生じることは知られています。その被曝量は合計20rad(医学ではradという単位を使うことが多いです)と定義されており、合計5rad未満の被曝では胎児に悪影響がでるというデータはありません。
日常の診療におけるX線検査の被曝量は、頭部X線・胸部X線は<0.001rad、頭部CTは<0.01rad、腹部CTは2.0~3.0radであり、一般的に妊婦さんにも胎児にも放射線検査での心配はほとんどありません。かといって積極的に検査をお勧めするのではありませんけどね。
当院ではデジタルX線を使用しており、これは、これまでのX線検査より少ない被曝量で検査ができます。少しでも患者様に安心な医療をお届けしていきたいです。